ドリー夢小説










アトベニズム =私と跡部の秘密=


「見てみて!!!忍足くんよ!」

教室の窓で私の友達が叫んでいる。
その目線には、私の中学のテニス部の部員達がテニスをしていた。

普通の中学のテニス部のはず・・・だけど、その気迫は凄まじいものがある。

とりわけ、その部活で活躍している人達は女子生徒の注目の的だったりする。

ってば全く興味ないのね。」

友達は振り返り、ため息を漏らした。
そう、私は興味ない。テニスとか、男とか興味ない。でも面白いなと思うのは
女子生徒が黄色い悲鳴をあげる「跡部様」という人だ。
今までは、ナルシストな変な人しか思わなかったけれど、今は・・・そうでもなかったりする。


それは三日前のことだった。


「ラケット。落としてるよ」
暗くなった校舎で私は彼が落としたラケットを拾った。
「あーん?誰だ?」
その瞬間、私はむっとして、怒鳴った。
「なにが「あーん?」よ。ひろってくれた人に対して、素敵なご挨拶ね」
「それが俺様に向かって言う台詞か?」
「俺様?最低限のマナーも知らない人が俺様なんて聞いてあきれるわ」

その小さな喧嘩は廊下につつぬけで、忍足なる人物が現れた。
「おお!やん!」
かなり私は物事に疎いのか、こんなに人気のテニス部の部員の名前がわからない。
「は?誰?」
「きっつー。」
忍足は笑って答えた。
「なんだ。忍足は知ってるのか?この生意気な女」
「おー。3年の やん。空手部に入ってる・・・。男子の注目の的」
「ふーん空手部か。んで、こんなに気が強い訳か。」
跡部は私をじっと見つめる。
「何?もう用は済んだから、私帰るわ。」
私はいらいらしたまま、その場を後にした。


「な?すっごく可愛い・・・・。」
忍足がみた跡部は、薄笑いをした、いままで見たことのない跡部の横顔。

・・・か。へぇ・・・。この俺様に火つけやがったな)







翌日。空手部の朝稽古で事件はおきた。



「俺様の女になれ」


空手部に堂々と入ってきた、ナルシスト男はいきなり告白してきた。ここまで図々しいのも問題だが
弱気な男よりはいい。もちろんその場にいた人は「ぎゃあああ・・・!!」と黄色いんだか、黒いんだか
へんな悲鳴をあげた。中には彼のことが好きだった娘もいたんだろう。泣きながら更衣室に逃げていった。

「強制してるの?私に選ぶ権利はないの?」
汗くさいミットを外しながら私は彼に言った。
「クク・・・。いいな。俺は気の強い女が好きだ」
「昨日、お互いを知ったばかりでしょう?」
「どうしたら、俺の女になるんだ?」
「・・・さぁ?私はいままで好きになった男はいないから、アンタがどれだけ私のことが好きなのか、冗談でいってるのか
 よく分からないわ。証明してみせてよ。本気って事を」
空手部の部員は全員顔を真っ青にしていた。
先輩・・・あの跡部様に向かってアンタって・・・!)←女子部員
(うう・・・。先輩とられる・・・!)←男子部員
跡部はにやりと笑うとその場を後にした。
そのあと、私は泣いている女子部員に私は彼のことは本気ではないと、付き合ってないことを伝えようとしたが
先輩ならいいんです!お幸せに・・・!」などど言われてしまい・・・力が抜けた。
この場に起きた出来事は内緒にしてほしいと私は部員に告げた。「跡部様」ファンの女子がどう動くかは安易に想像できる
からだ。




それからしばらくは、普通の生活が続いた。毎朝下駄箱に置いてある跡部からの花束とお菓子(ダロワイヨ、ゴディバなどの高級菓子)
を除いては。

仮に、彼が本気だったとしても、私は断るつもりでいた。私は自分に酔っている人は嫌い。彼はきっと部活でも
「俺様」なのだ。自分勝手で、きっと練習もしないんだ。ちゃらちゃらして、部員は迷惑してるんだ。

そう、思ってた。





夕方。
空手部の掃除の当番だった私は、すっかり暗くなった校舎を出ようとした。
しかし、なぜかテニス部のコートから音がする。こんな時間になってもまだ練習?そう思ってテニスのコートに向かって歩いた。

私は目を疑った。一人で練習をしている努力家の部員は「跡部様」だったからだ。
一心不乱にラケットを振る彼。息は荒く、汗は滝のように流れている。私はテニスのことなんて全然しらない
でも、彼の動きは・・・綺麗だった。
自分の才能に酔って練習しなさそうな人って思ってた。けれど・・・本当は。


「見直した」

私は家から持ってきた真新しいタオルを跡部に差し出した。
「努力家なんだね」
「あん?努力家?俺は努力なんてしてない」
「嘘つき。・・・じゃないね。練習がアンタにとって「普通」なんだね」
しばらく、彼は私のタオルで汗を拭いた。
「見直した・・・って言ったな」


「自惚れないでくれる?「嫌い」から「普通」になっただけよ」
「これから、「普通」から「好き」にして見せる」
「やってごらん。最初はお友達からよ」
ガッツポーズ。まさかあの「跡部様」がしたなんて、だれも想像しないだろうな。私は見た。彼が小さく拳を握り締めたその姿を。



「着替え終わるまで待ってろ」
「なんでよ。」
「こんな暗い時間帯を一人で帰る気か?」
「空手部の部長の私にそんな事いってくれるのね」
「お前女じゃないのかよ」

私は思った。この男嫌いじゃないなと。ただのナルシストだと思っていたけど、割と思いやりがある人だ。






      ・
      ・
      ・
      ・
 

私は席を立って友達の方に移動する。
「テニス部か・・・・。」
私は窓からテニス部員を見た。近々試合あるのだろうか。なんだかぴりぴりしてる。
もすこしは男に興味持ちなさいよ・・・・?」
友達は部員の一人がこっちを見ていることに気が付いた。
「ちょっと・・・!なんか跡部様がこっち見てる・・・!ああああ!ウィンクしたああ!!」

私は興奮ぎみの友達に苦笑いをし、改めてふっと跡部に笑みを送った。その笑みに友達は気がついた。
!なに今の笑い!もしかしたら跡部様は私を見てると思ったけど・・・!なんかあったでしょ!
 跡部様とおお!!!」

「何にもないってば!」
友達に制服をつかまれたまま否定する私。言える訳ないじゃない。


これは私と跡部の秘密の出来事だったんだから。



fin・・・


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お友達のメリちゃんへ。氷帝って空手部あった?(苦笑い)

跡部をクリックしてミソ♪(胴体の切れ目と背景の下を合わせて)
あっはははははははははっ!!
きゃーーースッゴイ嬉しいよーっ!ありがとーーーーるりちゃーん!!
本当に跡部ドリいただけるなんてvvv遠慮なくソッコーでUPさせていただきましたー☆
いっきなり最初ッから大笑いでゴメン!だってホント面白いんだものっ!
ラケット落としましたぜ旦那!気づかない跡部が可愛いvそれでこそアホ部だ!
*『この俺様に火つけやがったな』 ←ひぃぃぃ〜(笑)恥ずかしいv跡部様〜(>∀<)
そして毎日贈り物しちゃうだなんてv 健気だわ〜!ヒロイン羨ましい!私だったら授業受けずに下駄箱の前で待ち続けるね!
*「あん?努力家?俺は努力なんてしてない」 ←コレコレ!ヤバイっす!私トキメキましたっ!跡部最高!あたしの男になれ☆
*『しばらく、彼は私のタオルで汗を拭いた。』 ←拭いまくれっ!そしてそのタオルをプリーズッ!!
*「これから、「普通」から「好き」にして見せる」 ←もぅ大好きだっ!(なんかコメントが病的だ…)
*ガッツポーズ。  ←どうしようっ!顔が緩むv
*『部員の一人がこっちを見ていることに気が付いた。』 ←ぬぉぉっ!こっち見てるってよ!どうするアイ●ル?!(壊)
しかもア●フルにきく
他にも萌どころはたくさんあるのですがウザさを極めちゃいそうなんでこの辺にしておきます。
にしても、るりちゃん!跡部をココまで調べてくれたんだね!感動で涙が…。
「アーン?」「あん?」そして跡部の好きなタイプは勝ち気な人。ってこと。
プラス忍足の存在まで!これにはかなり驚きました!ホントにホントにありがとー!!
そういえば氷帝に空手部あるのか私も知らない!で、ソッコーで調べたら!!あははっ空手部ないー!(笑)
マジかよってゆーような馬術部とかあるのに!!でもね、いいんです!
ないのなら つくってしまえ 女子空手部(字余り)

素敵なドリーム本当にありがとう!!大切に大切にしたいと思います☆